ひろき先生がこの前の発表会で弾いていた「アルビノーニのアダージョ」
美しい曲でしたよね
「アルビノーニの」と曲名がついているのですが、この曲の作者ははっきりとは分かりません
アルビノーニの作品の多くは、ドレスデン空襲の際に失われてしまったのです
後になって、その戦火の中を生き延びた断片を、音楽学者レモ・ジャゾットが復元したということで世に出た曲なのです
しかし、実際のところは、レモ・ジャゾットのオリジナルではないかとも言われています しかし今となっては、そのことはどちらでもよいと思われる名曲でしょう
哀愁を帯びた旋律は一度聴いたら忘れられないですね
「サラエボのチェリスト」という小説を読んだ人は尚更かも知れませんね
1992~1995の3年間に12000人が犠牲になったといわれるサラエボ包囲、 その戦火に中で22日間、チェロを演奏したチェリストがいました
パン屋の店先に行列をつくった市民が銃撃を受け、22人が亡くなったのを弔うために・・
彼自身も22日間弾き続けられるとは思っていなかった命懸けの演奏でした
その時の曲がこの「アルビノーニのアダージョ」なのです
「ドレスデンの戦火の中を生き延びた曲」というのが彼の心にあったのではないでしょうか
そういうことも知ると、この曲の魂を揺さぶる美しさが、さらに心に染みるようです
https://www.youtube.com/watch?v=nDl6dRonrnQ
byY.T
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