ミュージカル「レ・ミゼラブル」
8列目という上席を知人が譲って下さったので、ラッキーな体験ができたわ
細かい表情までよく見えて、グイグイ引き込まれた
この頃のミュージカルって臨場感が半端じゃないわね
時と場所を越えて、本当にその場に居るような錯覚に陥る
これは日常ではなかなか出来ない体験
大人気の理由はそんなところにあるのかしら
始まって間もなく、ジャンバルジャンとミリエル司教との有名な出会いの場面、
そこで思わず涙が・・
ミリエル司教役の声量の無さが、逆に効果的だったかも
世間から冷たく見捨てられ、傷ついたオオカミのようなジャンバルジャンに向けられた、静かに包み込む司教の温かみが、涙腺に触れたみたい
マリユスに叶わぬ恋をし続けるエポニーヌの孤独、これもなかなか心に沁みる場面、
コゼットよりも存在感があるかも
彼女の歌う「On My Own」いいわね
自分なりの正義感に燃えて、最後までジャンバルジャンを追い詰めようとするジャベールの存在感がもう少し濃く欲しかったかな
男性陣の歌唱力はなかなか素敵だったわ
観客も比較的男性が多く、拍手とスタンディングオベーションで盛り上がった
フランス革命とカトリックの奥深く重い歴史的背景
そこで語られる、人間と神、善と悪、自由、孤独、愛、生きる意味・・
ユゴーの文学的背景を持つ骨太の作品で、内容的にも見応えがあったわ
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